スキーと一言に言っても、色々あります。
斜面を下るアルペンスキー、雪原や丘・森林等を滑るクロスカントリースキー、急斜面を下りジャンプ台から飛び立つスキージャンプ、ジャンプとクロスカントリーを組み合わせたノルディック複合など様々あります。
今回はその中のクロスカントリースキーを始めたい方に向けて、道具や種類滑り方の説明をしていきます。
クロスカントリースキーとは
元々はヨーロッパ北部など、雪の多い地域の人が冬の移動手段としてスキーを使っていたことからレクリエーションとしても行われ、徐々に競技として発達したものです。
スキー板を履いた状態でストックを持ち、雪原や丘・森林の中などの平地や斜面を走破する持久力と技術の求められるスポーツです。
Cross+Country=国(国境)を超える。とも言われていますので、長い距離をスキーを履いたまま滑ったり歩いたりして移動するというニュアンスでも考えやすいですね。
クロスカントリーを始めたい方へ
クロスカントリーの道具
クロスカントリーの板はアルペンスキーの板の半分程の太さで、エッジがついていないので非常に軽くなっています。
長さもアルペンスキーよりも長めを使用し、身長+20cmぐらいのものを使用することが一般的です。
また、ビンディングもつま先だけが固定するもので、かかとは固定されていません。
かかとが固定されていないので、平地や斜面を登る際にもスピーディーに滑ることができます。
ブーツは軟らかく足にフィットしやすい形状の物で、日常履きのショートブーツの様な形です。
ストックも長く、肩の高さ近くあるものを使うのが一般的です。ストックで雪面を押すことで推進力を得ています。
クロスカントリーの種類
クロスカントリースキーにも種類はあり、フィットネススキー(歩くスキー)、クラシカル、フリーなどの種類があります。
クラシカルスキーは「ひたすら歩く」スキー、フリーは「スケーティングメインで進む」スキーとなっており、クロスカントリーを始めたい方や初心者の方はまずはフィットネススキーからがお勧めです。
クロスカントリーの滑り方
クロスカントリースキーには、大きく分けて2つの走法があります。
クロスカントリースキーではスピードの出る走法で、スキー板を逆八の字に開き、片足で踏み蹴ってもう片方の足で進むアイススケートの様な滑り方です。
コース全般につけられた2本の溝の中を滑る走法で、スキー板を溝に合わせて平行に交互に動かして進む滑り方です。
板には滑る為のワックスとキックするときに必要な滑り止めワックスの2種類を使用しています。
ゆっくりとした動きで、健康づくりとして始めたい人や初心者の方向けの走法です。
クロスカントリースキーを始めたい方へ【まとめ】
クロスカントリースキーは通常のアルペンスキーよりも消費カロリーが大きいことから、ダイエットや健康のために行っている方がおられます。
数値は割愛しますが、消費カロリーは1.5倍程変わるようです。その分しんどさはありますけどね。
アルペンスキーを楽しんでいる方にはあまりなじみがありませんが、クロスカントリーができるスキー場は結構あります。
斜面を滑るスキーも楽しいですが、クロスカントリーのコースは雪原や森林を抜けるコースですので、林間コースをゆっくりと進んでいく感覚は自然を体全体に満喫できるので清々しく、気持ちの良い物です。
スキー場によっては、1時間程度の体験コースや子供・初心者向けの1km程度のコースがあります。
もちろん道具のレンタルもあるので、スキー場に行く際はクロスカントリーのコースがあれば、アルペンスキー前に体験をしてみるのも普段とは違ったスキーを楽しめるのでお勧めです。