日本の花火は、世界から人気を集めていますよね。
各地で花火大会が行われており、大小さまざまな花火が打ち上がる光景は圧巻であり、見ている人たちを感動させています。
夏に見る花火ですが、日本だけではなく、海外でも花火を楽しんでいます。
世界ではそれぞれ違った花火の特徴があるのを、みなさんは知っていますか?
今回の記事では、日本と海外の花火の特徴について調べてみました。
ちょっとした豆知識としても面白いですし、外国の方に説明するときにも役に立つかもしれません!
ぜひ、参考にしてみてください!
日本の花火の文化と特徴
・球形の形をしている
・途中で色が変わる花火がある
日本に花火が伝わったのは、中国からです。
そこから、ヨーロッパ各地へ伝わり、独自の形として変わってきています。
花火大会でお馴染みである、丸く広がる花火は日本だけなんです。
花火を作る際に、丸い容器の中に花火の玉を並べていきます。
そのうえ、とても繊細な職人の技が使われています。
ほんの少しでも、ズレてしまえば綺麗な丸い形をした花火を開くことができません。
こんなに美しさや繊細さのある技術を使用している花火があるのは、日本だけではないでしょうか。
もともと、日本の花火には火薬そのものの色を使った、単色の花火がありました。
明治時代ころに、西洋からいろいろな色の火薬を手に入れたことで、より綺麗な色のある花火が作られるようになりました。
*花火に込められた思いは?
日本の花火に込められているのは、鎮魂といわれています。
江戸時代、享保11年の大飢餓を受けたことで、将軍徳川吉宗が、死者の慰霊と悪病退散を願って、東京にある両国の水神祭で花火を打ち上げたことが、きっかけとされています。
また、「火」にまつわるということから、お盆の時期に花火が打ち上がるのは、死者を導く「送り火」などの意味もあるそうです。
このことから、全国の花火大会が夏に多く、鎮魂や祈りの気持ちを込めているのは日本だけの文化とも言えるでしょう。
海外の花火はどう違うの?
海外の特徴は、
・円筒形の花火が多い
・火薬を1種類しか使わないので、色に変化がない
・花火の飛び方は、打ち上げた方向のみ
1種類の色の火薬だけを機械でプレスして作るため、色の変化もありません。
ただ、色に変化がない代わりに、上空で何段も花火を上げています。
また、打ち上げた方向にしか花火が飛ばないのも、海外の特徴です。
海外の花火が打ち上がるのは?
花火大会を夏に開催しているのは、日本だけの文化です。
これは、そもそも花火を上げる目的が、海外の場合は祝砲だったり、主に文化の違いが大きいところだと思います。
古くは、ヨーロッパの王侯貴族がお祝いのときに、お城で打ち上げていたこともあり、城のライトアップの意味合いもあったそうです。
ちなみに中国では花火と言うより爆竹ですが、昔は魔除けとしての意味もありましたが、お祝いの意味もあります。
海外の地域によって楽しみ方は違ってきますが、花火を使うのは、「お祝いのための花火」であることが分かります。
特に各国で多いのが年越しカウントダウン花火。
欧米では、カウントダウンの花火が有名ですよね!
なので、北半球の海外の方は、「花火=冬」のイメージが強い人もいるようで、日本に来ると「夏に花火なんだ」と思う方が多いかもしれないですね!
花火大会って日本だけの文化なの?【まとめ】
日本と海外の花火の違いは、いかがでしたでしょうか?
日本の花火は、繊細で綺麗な花火が打ち上がります。
世界から、日本の花火大会を見にくる方が多いのは、日本だけの技術や文化に興味を持ち、賞賛されているからだと思います。
日本だけでなく、海外の花火にもいろんな楽しみ方があるので、もし機会があれば、実際に見に行って迫力や感動を現地で楽しんでみてはいかがでしょうか!