スノボにおけるベースワックスとはスノボ板の裏面(ソール)に浸透させるためのワックスのことを指します。
今回はベースワックスを塗る意味やその方法について解説していきます。
そもそもスノボになぜワックスを塗るのか
ワックスを全く塗っていないスノボ板としっかり塗ったスノボ板を比べると、滑りやすさが全く違います。
私も友人が数年前から放置していた板を借りたときにほとんど滑れず苦い思いをしたという経験があります。こんな悩みもワックスを塗ることで解決できるのです。
ワックスを塗ることでスノボ板の滑走面に下地を作ることができます。滑走面を傷めずに滑るには、この下地が重要になります。
スノボのベースワックスについて
スノボにおけるベースワックスとは、ワックスの浸透性を高めるためのワックスを指します。
新品でまだワックスが塗られていないもの、もしくはシーズン前でワックスがはがれかけているものに使用します。
これらの板に他のワックスを塗る前にこのベースワックスを塗ることでその後塗ったワックスの浸透性と持続性を高めることができます。
基本的には撥水性のあるフッ素という成分が入っていないワックスをベースワックスとして使用します。
もちろん、フッ素入りのものをベースワックスとして使用する場合もあります。
ベースワックスだけでは滑らないと思い込んでいる人もいますが、そもそもベースワックスという種類のワックスがあるわけではありません。ベースワックスとはあくまで用途のことを指しています。
そのため、使うワックスの種類によって滑りやすさは変化します。また、遊びで楽しむ分にはだいたいどのワックスを塗っても十分すべやすいと感じることができるはずです。
先ほども説明したように、スノボのベースワックスを塗るとその後に塗る別用途のワックスが浸透しやすくなります。
ワックスの塗り方
ワックスを塗るうえで大事なのはきちんと塗る前に汚れをとることです。せっかく丁寧にワックスを塗っても汚れがついていると、きちんとワックスが浸透しません。ワックスを塗るうえでこの工程は非常に重要になります。
汚れの落とし方はまずは水で全体的な汚れを落とします。その後水気をタオルでふき取ります。
その後、リムーバーという油汚れなども落ちる製品を使うことでより汚れをおとすことができます。
このとき、以前もワックスを塗ったことがある方はスクレイバーというものを使って、古くなったワックスを削りとる必要があります。
削りとりが終わったら、ブラシを使って、細かい汚れをとってペーパーで拭き取ります。ブラシ使用後は板がざらついてしまっています。
そのため、磨き専用の布を使い、拭きあげてください。ここまですることできちんと、ワックスが浸透します。
次に本題のワックスの塗り方を説明していきます。ペースト状のワックスであれば、スポンジで板に塗り込みます。スプレー型のワックスであれば、全体に吹きかけてください。
固形のワックスの場合は本来であれば、アイロンによって熱を加えてワックスを浸透させます。
しかし、アイロンの使用は手間がかかりますし、失敗の恐れもあります。
そこで簡易的な方法としてコルクを使用し、摩擦熱によって浸透させる方法をこの記事ではおすすめします。
余分なワックスがついていると、そこに汚れが付きやすくなってしまいます。なので、ワックスを塗り終わったら余分な部分をナイロン製のブラシで取り除きます。
スノボのベースワックスとは?【まとめ】
今回はベースワックスについて説明していきました。
これから長くスノボを楽しんでいこうという方はワックスについての知識はとくに必要になります。
丁寧なメンテナンスを心掛けることで板の寿命が延び、より快適にスノボを楽しむことができます。
今までワックスに意識が向いてなかった方はぜひ試してみてください。ここまで読んでいただきありがとうございました。