お盆の時期になると、日本各地で盆踊りが行われます。
盆踊りは、死者を供養するための行事として始まったもので、地域によって様々なスタイルや音楽があります。
中でも、徳島県の阿波踊りは、日本三大盆踊りや四国三大祭りの一つとして有名です。
阿波踊りは、三味線や太鼓などの伴奏に乗って、踊り手が踊り歩く伝統芸能で、約400年の歴史があります。
では、阿波踊りと盆踊りの違いは何でしょうか?
この記事では、阿波踊りと盆踊りの歴史や特徴、見どころなどを比較してみました。
阿波踊りと盆踊りの違いを知れば、もっと楽しく踊れるかもしれません。
阿波踊りと盆踊りの違い【歴史】
阿波踊りの起源には、複数の説があります。
一つは、徳島藩の藩祖・蜂須賀家政が、築城の際に無礼講として踊りを許したことから始まったという説です。
もう一つは、鎌倉時代の念仏踊りから続く先祖供養のための踊りが起源という説です。
さらに、戦国時代に勝瑞城で行われていた風流踊りが起源という説もあります¹。
阿波踊りは、盆踊りの一種ですが、盆踊りの中でも徳島城下を中心に展開されてきたものを指します。
阿波踊りの名称は、明治時代になってから使われるようになりました。
それ以前は、盆踊りと呼ばれていました。
盆踊りは、もともと、盆の時期に死者を供養するための行事で、最初に文献に登場するのは室町時代といわれています。
全国で昔から、小規模なものから大規模なものまで、様々なスタイルで踊られてきました。
現在では、お盆の時期に大人数で輪になって踊る形が一般的になっています。
使われる音楽は、ソーラン節や炭坑節などの民謡や、東京音頭などの流行歌、また、新しい歌謡曲など様々なものが使われています。
阿波踊りと盆踊りの特徴の違い
阿波踊りと盆踊りの特徴を比較してみましょう。
*踊り方
阿波踊りは、踊り手が踊り歩く形式です。
踊り手は、連と呼ばれるグループに分かれて、街中を練り歩きます。
踊りの振り付けは、右手右足、左手左足を同時に前に出すのが基本です。
掛け声は、「えらいやっちゃ、えらいやっちゃ、ヨイヨイヨイヨイ」や「ヤットサーヤットサー」などがあります。
盆踊りは、踊り手が輪になって踊る形式です。
踊り手は、神社や公園などの広場に集まって、音楽に合わせて踊ります。
踊りの振り付けは、地域によって異なりますが、手や足を上下に動かすのが一般的です。
掛け声は、「ヤーレヤーレ」や「ハイハイハイ」などがあります。
*衣装
阿波踊りの衣装は、男踊りと女踊りで異なります。
男踊りの衣装は、白い半纏や法被に、紺色や赤色の短パンや褌を合わせます。
頭には麦わら帽子や手拭いを巻きます。
女踊りの衣装は、色鮮やかな浴衣に、白い足袋や下駄を合わせます。
頭には花飾りや髪飾りをつけます。
盆踊りの衣装は、浴衣が一般的です。
色や柄は自由に選べますが、地域によっては特定の色や柄を着ることが決まっている場合もあります。
足元は、下駄や草履などを履きます。
頭には、うちわや扇子などを持ったり、手拭いやタオルなどを巻いたりします。
*見どころ
阿波踊りの見どころは、踊り手の迫力と華やかさです。
踊り手は、熱気と情熱を込めて、街中を踊り歩きます。音楽や掛け声も盛り上がりを高めます。
踊り手の中には、高い技術を持つ有名連や、個性的な衣装や演出をする連もあります。
阿波踊りは、観るだけでなく、参加することもできます。
踊り方を教えてくれる連や、衣装を貸してくれる店もあります。
盆踊りの見どころは、踊り手の和やかさと楽しさです。
踊り手は、仲間や家族と一緒に、音楽に合わせて踊ります。
音楽や掛け声も楽しさを伝えます。
踊り手の中には、地域の特色や歴史を反映した衣装や踊り方をする人もいます。
盆踊りは、観るだけでなく、参加することもできます。
踊り方を教えてくれる人や、浴衣を貸してくれる店もあります。
阿波踊りと盆踊りの違いについて【まとめ】
阿波踊りと盆踊りの違いを比較してみましたが、いかがでしたでしょうか?
阿波踊りと盆踊りは、共に日本の伝統文化として大切にされています。
しかし、歴史や特徴、見どころなどには、それぞれ違いがあります。
阿波踊りは、迫力と華やかさが魅力の踊り歩き型の踊りです。
盆踊りは、和やかさと楽しさが魅力の輪になって踊る型の踊りです。
阿波踊りと盆踊りの違いを知ることで、それぞれの踊りの魅力をより深く感じることができると思います。
また、阿波踊りと盆踊りは、どちらも参加することができます。
踊り方や衣装を借りることができるサービスもありますので、気軽に挑戦してみるのもいいでしょう。
阿波踊りと盆踊りを踊って、日本の夏を満喫しましょう。