海水浴場に行くと必ず目にするのがブイですが、どのような意味があるのかご存知でしょうか。
場所によっては旗が立っていたり、何列か平行して設置されていることもありますが、海水浴場で遊ぶときにはどのように認識しておけばいいのでしょうか。
今回はそんなブイについて調べてまとめてあります。
水深や岸からの距離との関係、さらに安全に海水浴を楽しむための注意点にも触れているので、ぜひ参考にしていただければと思います!
ブイの意味は
実はブイは英語です。buoyと綴ります。
一般的にブイは船の航路標識として利用される浮標(ふひょう)としての役割があります。
通常のブイ以外にも、電波を発するラジオブイと呼ばれるものもあります。
また、救命用の浮き袋のことを「救命ブイ」と呼びます。
こうしたブイが海で一定の位置に留まっていられるのは、ロープやなどでいかりやおもりと繋げているからです。
さて、一般的なブイはこのようなものですが、海水浴場にあるブイはどういった使われ方をしているのでしょうか。
海水浴場のブイの設置方法
海水浴場のブイの主な目的は遊泳区域を示すことです。
安全に海水浴を楽しめるように「海開き」前に準備が行われます。
ブイの設置に関しては一般的には地元の漁師、役所、観光協会などの協議で決められます。
そのため、ブイのある位置の水深や距離については一概には言えません。
一例として和歌山県白浜町の例を挙げておきます。
2015年5月1日、自治体が委託した地元の漁師さん二人によって、白良浜に設置されたブイは沖合約140メートルの位置でした。
5メートル間隔で70個のブイが設置されたようですが、水深まではわかりません。
(*2015年5月2日の産経WESTを参照)
水深は潮の満ち引きによって大きく変わるので、明確な基準を設けられないのです。3mから5mという情報もありましたが、いずれにしろ結構な深さです。
遊泳エリアの中で遊ぶ
白良浜の例のように、多くの海水浴場では遊泳エリアが決められています。
場所によっては、色のついた旗で游泳エリアが示されています。
また、サーフィンが楽しめる海水浴場ではサーファー向けのエリアと、泳ぐ人のためのエリアが看板などで示されている場合があります。
誤って波に乗っているサーファーの前に出てしまうと、お互いに怪我をしてしまう恐れがあります。大変危険なので、事前に海水浴場のルールをしっかりと確認しておく必要があります。
また、海水浴場での事故の多くは游泳エリア外で起きています。
游泳エリアは、その日の波や気象情報を元に専門家が決めています。
仮に、遊びに行った海水浴場の游泳エリアが以前と比べて小さく感じられたとしても、それには理由があります。くれぐれも自己判断で游泳エリア外で遊ぶことのないように肝に命じておく必要があります。
もし、游泳エリアの場所がよくわからないという場合は、ライフセーバーや監視員の人に確認してみると良いでしょう。
岸から遠いところだけが危険な訳ではない
游泳エリアを示す旗やブイを超えて沖に出ることは危険ですが、岸に近い場所にも危険が潜んでいます。
離岸流という言葉をご存知でしょうか。
その名が示す通り、岸から離れる方向に流れる海水の流れです。
一旦これに乗ってしまうと、一気に沖まで流されてしまいます。
逆らって泳ぐことは困難なので、もし乗ってしまった場合は冷静に対処する必要があります。
離岸流の発生する場所ではどれだけ岸に向かって泳いでも辿り着けないので、岸と平行に泳いで移動してから、帰ってくる必要があります。
泳ぎの苦手な人はもちろん、得意な人でも対処を誤ると命の危険に晒されます。
游泳エリアが区切られているのは、こうした岸の近くでの危険も考えられてのことです。そのため、決められたエリアの外で遊ぶのは絶対に避けましょう。
海水浴場のブイについてまとめ
以上、海水浴場のブイの意味や、游泳エリアで遊ぶことの重要性をまとめましたがいかがでしたでしょうか。
海水浴は楽しいレジャーですが、一歩間違うと恐ろしい思いをすることになります。筆者もサーフィンをしていて波に飲まれて死ぬかと思ったことがあります。
人間がいくら足掻いたところで海の流れには逆らえません。
海水浴をするときは海の怖さを十分に理解した上で、安全第一で遊ぶようにしましょうね。