海やプールで大活躍する浮き輪ですが、その寿命をご存じですか?
一般的には「3~5年」といわれていますが、片付ける前の手入れや保管方法で、寿命は変化します。
1年ぶりに引っぱり出したらカビだらけだったり、ビニール同士がくっついて使えなくなったり。
くっついたビニールがうまくはがれず、泣く泣く処分した方もいるのではないでしょうか。
お気に入りの浮き輪だったりすると、ショックでテンション下がりますよね。
なるべく長く使うためには、正しい手入れや保管方法が重要です。
浮き輪の劣化を防いで、寿命を縮めないための方法をご紹介いたします!
浮き輪の寿命は5年程度
浮き輪の素材である塩化ビニル樹脂は、紫外線や高温で劣化しやすいデメリットがあります。
正しく扱えば5年程度は使えますが、手入れや保管方法が悪いと1~2年でダメになるケースも。
劣化した浮き輪は、ひび割れや色あせていたり、空気が抜けることもあります。
そのまま使い続けると事故を招く危険があるので、早めに買い替えましょう。
海やプールで使う前に、自宅で実際に空気を入れて、劣化していないかチェックしてください。
見た目に異常がなくても、石や爪で傷つけて穴が開いている場合があります。
少しずつ力を加えて耳を近づけ、空気の漏れる音がしないか確認しましょう。
小さな穴は修正キットで直すこともできますが、安全を第一に考えるなら、早めの買い替えをおすすめします。
正しい手入れと保管方法
使い終わった浮き輪は、洗って乾かしてからしまいましょう。
海の塩分や、プールに使われている殺菌用塩素は、そのままにするとビニールの劣化を早めてしまいます。
詳しい手順をみていきましょう。
洗剤でやさしく洗う
浮き輪についた汚れを落とすには、水洗いだけでは不十分な場合もあります。
台所用洗剤を使い、柔らかいスポンジで洗い流しましょう。
空気を入れた状態にすると洗いやすいですよ。
固いスポンジで強くこすると、浮き輪を痛めたり穴があいてしまうので、やさしく洗ってください。
しっかり乾かす
濡れたままたたんでしまうと、ビニール同士がくっついたり、カビの原因になります。
よく乾かすために日光にあてたくなりますが、ビニールにとって紫外線は天敵です。
風通しの良い日陰や、室内で乾かしてください。
浮き輪の中に水が残っている場合は、栓を開けたまま空気を抜かず、栓を下にして干しましょう。
しばらくして栓のあたりに水が溜まったら、浮き輪の中の空気と一緒に水を押し出します。
1回で水が抜けきらなければ、数回くりかえしましょう。
くっつき防止にベビーパウダー
浮き輪を長期間たたんでいると、ビニール同士がくっついてしまうこともありますよね。
ビニールのくっつき防止には「ベビーパウダー」が使えます。
浮き輪全体にふりかけてからたたみましょう。
ベビーパウダーが無ければ、新聞紙でも代用できます。
ビニール同士が触れないように、新聞紙をはさんでたためばOKです。
保管は冷暗所
よく乾いたら空気を抜いてたたみましょう。
ビニールは紫外線や高温に弱いので、室内の冷暗所で保管するのがベストです。
野外で保管する場合は、雨や紫外線にあたらないようにビニールシートを被せると劣化を防げます。
浮き輪の処分方法
きちんと手入れしてても、浮き輪は経年劣化します。
劣化した浮き輪は耐久性が低下してしまい、新品の時ほど浮かなくなったり、破れやすくなるので危険です。
万が一、足がつかない場所で浮き輪に穴が開いてしまうと大変なので、寿命をむかえた浮き輪は買い替えましょう。
処分する際は燃えるゴミで出すのが一般的ですが、自治体によって異なります。
ホームページで確認するか、問い合わせてから処分してください。
浮き輪の寿命は何年?正しい手入れや保管方法とは!【まとめ】
浮き輪の寿命は3~5年です。
劣化した浮き輪は処分しないといけませんが、なるべく長く使いたいですよね。
思い出の詰まったものを捨てるのは、なかなかツライことです。
少しでも寿命を延ばすためにも、きちんと手入れをし、適切な保管方法で劣化を防ぎましょう。
海やプールで使ってめいっぱい楽しむわけですから、夏の終わりには、手入れをしながら思い出を振り返るのも素敵な時間ですよ。
役目を終えた浮き輪は、自治体の指示にしたがって処分してください。
どんなに気に入っていても、使わなくなった浮き輪をずっと手元に置いておくのは難しいと思います。
現役のうちに、たくさん写真や動画を撮って、思い出に残しておきたいですね。