ビーチサンダルの呼び方は?ビーサン以外にたくさんあった!

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夏になると高頻度でお世話になるビーチサンダル。

シンプルなものから凝ったデザインのオシャレなものまであり、老若男女問わず多くの方が愛用しています。

海やプールで活躍するアイテムですが、街中で履いてる人も多いですよね。

実は日本が発祥の国だとご存じでしたか?

一般的に「ビーサン」や「ゴム草履」と呼ばれていますが、地域ならではの呼び方もあります。

国内のみならず、海外でも親しまれているビーチサンダルの、様々な呼び方をご紹介いたします。

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目次

日本生まれのビーチサンダル

「ビーチサンダルって海外生まれじゃないの?」と思いきや、実は日本生まれなんです。

発案したのは、アメリカの工業デザイナーであるレイ・パスティン氏

戦後の日本には、産業復興のために、たくさんのアメリカ人が来日しました。

そのうちの一人だったパスティン氏が日本の草履を見て「履きやすいうえに、鼻緒を指で挟むから脱げにくい」という点に着目し、ゴム草履を発案しました。

当時のアメリカには草履スタイルの履き物は無かったので、衝撃的だったのでしょうね。

その後、東京にあるいくつかのゴム製造会社に話を持ちかけるも、断られてばかりでした。

日本人からしたら、少し前まで敵対していたアメリカ人ですから、素直に受け入れるのは難しかったと思います。

同時期の兵庫県では、ゴム製造会社「内外ゴム」によって、防水性のある「独立気泡スポンジゴム」が開発されました。

新素材を試したい内外ゴムにパスティン氏のアイデアが受け入れられ、「ビーチウォーク」という名で世界初のビーチサンダルが誕生したのです。

敵国同士だった人たちが、同じ志をもって力を合わせた結果に生まれた商品だと思うと、感動的ですね。

若者に人気のトングサンダル

最近ではビーチサンダルを「トングサンダル」と呼ぶ若者もいます。

トングサンダルとは、足の親指と人差し指で鼻緒をはさんで履くものです。

つまりビーチサンダルは、トングサンダルの一種ということですね。

水辺での使用を目的としたビーチサンダルは、防水性のあるゴムで作られた商品が多いですが、トングサンダルの材質は本革やスエードなど種類が豊富です。

材質によって雰囲気も変わるので、さまざまなファッションに合わせられます。

「夏にビーチサンダルは快適だけど、ちょっとカジュアルすぎる…」という方は、トングサンダルに挑戦してみてはいかがでしょうか。

地域で変わるビーチサンダルの呼び方

同じ日本国内であっても、違う名で親しまれている地域もあります。

沖縄県:島ぞうり、ギョサン

沖縄県では、島のものを親しみを込めて「島〇〇」と呼ぶそうです。

一般的なビーチサンダルよりソールが少し厚くなっており、鼻緒と底が同じ色で、足の裏が接する部分が白なのが特徴です。

近年では白い部分に絵や文字のプリントや、手彫りの彫刻がほどこされた商品もあります。

インテリアとしても可愛いので、沖縄を訪れた際のおみやげ候補にいかがでしょうか。

ギョサンは鼻緒とソールが一体化しており、とても丈夫で鼻緒が抜ける心配もありません。

漁業関係者が履いても滑りにくいように作られているので、濡れた岩場やタイルでも滑りにくいです。

和歌山県:水セッタ

もともと和歌山県ではサンダルのことを「セッタ(雪駄)」と呼び、水辺で使うセッタだから「水セッタ」となりました。

静岡県:ゴムジョンジョン

可愛らしい呼び方なのが静岡県です。

所説あるのですが、草履を「じょうり」と呼んでいて、子供に「じょんじょん」と言っていたのが由来だそうです。

動揺「春よ来い」の歌詞の冒頭「赤い鼻緒のじょじょはいて」の「じょじょ」も草履のことですから、「じょうり→ジョンジョン」説が有力そうですね。

「ビーチサンダル」と呼ぶのは日本だけ

国内の呼び方を紹介しましたが、海外でも違う名で呼ばれています。

そもそもビーチサンダルは和製英語なので、残念ながら海外では通じません。

少し変わった呼び方もあるので、いくつかご紹介します。

アメリカ:Flip-flops(フリップフロップス)

Flip-flopは「パタパタと鳴る」という意味もあります。

ビーチサンダルは、歩くとパタパタ音がするのでFlip-flopsと呼ばれるようになりました。

複数形になっているのは、左右ふたつで一足だからです。

トルコ:Tokyo tokyo(トウキョウトウキョウ)

日本の草履の鼻緒を連想するからだそう。

日本の首都が東京だからなのでしょうが、納得できるような…できないような…。

ペルー:Sayonara(サヨナラ)

アメリカ人の男性軍人と日本人女性の恋愛映画「サヨナラ」の作中で、日本の役者が履いていたことが由来。

日本語の意味とまったく違うので、理由を知らないで「サヨナラ」と言われたらビックリしちゃいますね。

ニュージーランド:Jandals(ジャンダルズ)

日本の草履から発想を得て生まれたことから、Japanese sandals(ジャパニーズサンダルズ)を略してJandalsになりました。

個人的には一番好きな響きなので、日本でもジャンダル呼びが増えないかな…と、密かに思ってます。

オーストラリア:Thongs(ソングス)

Thongは「ひも」を意味するので、紐を指ではさむビーチサンダルをThongsと言います。

しかしアメリカでThongは、下着の「Tバック」を意味するので要注意です。

「ビーチサンダル(Thongs)を脱いで」が「下着(Thong)を脱いで」と伝わってしまったら大問題ですから。

ちなみにイギリスはThongsとFlip-flopsの両方を使っているようですが、間違いをおこさないためにもFlip-flopsと言った方が無難でしょう。

ビーチサンダルの呼び方は?【まとめ】

アメリカ人と日本企業の情熱によって生まれたビーチサンダル

国や地域によって呼び方が違います。

その場所独特の呼び名があるというのは、それだけ愛されている証拠でしょうね。

昔はビーサンやゴム草履と呼ばれていましたが、最近はトングサンダルと呼ぶ若者も多いようです。

古い呼び方をしていると「死語」や「時代遅れ」と言う方もいますが、そうは思いません。

逆に古いほうが情緒があり、良い味を出すこともあります。

場所や状況に合わせて呼び方を変えてみるのも、楽しいかもしれませんね。

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