夏のレジャーのひとつに海水浴があります。
家族、友達、恋人などと素敵な思い出を作る良い機会ですが、毎年話題になるのが蕁麻疹を始めとする皮膚のトラブルです。
汗疹(あせも)や軽い湿疹で済めば良いのですが、ひどい蕁麻疹になると痛みや痒みで海水浴どころではありません。
場合によっては医師の診断が必要になるので注意が必要です。
そこで今回は、海水浴で気を付けたい蕁麻疹の情報をまとめました。
参考になれば幸いです!
海水浴で蕁麻疹の起こる原因
まずは蕁麻疹の起こる原因を知っておきましょう。
原因は大きく2つに分けられます。
蕁麻疹の原因1:食べ物や薬物など、アレルギー物質
アレルギーは食べ物が原因となることがよく知られています。またアトピーとも関連しています。
【代表的な食べ物アレルギー】
- 卵
- 乳製品
- 蕎麦
- カニやエビといった魚介類
加えて、食品添加物もアレルギーの原因となります。
また、食べ物以外には薬の成分や、ダニ・ほこり・花粉といったものまでアレルギーの原因となります。
蕁麻疹の原因2:暑さや寒さといったアレルギー以外の要素
アレルギー物質以外にも蕁麻疹の原因となる要素は多くあります。
青魚
鯖にはヒスタミンという成分が含まれており、これが蕁麻疹の原因になります。
機械的蕁麻疹(または人工蕁麻疹)
皮膚に圧を加えたり、掻いたりといった「機械的な刺激」が原因となる蕁麻疹のことです。温度・日光・水など、物質的な刺激が原因となることもあります。
運動
疲労によって蕁麻疹が起こることが知られています。
感染症
細菌やカビが原因となります。
寄生虫や虫刺され
夏は蜂やクラゲといった生物に刺されることで蕁麻疹を起こす可能性があります。
心因性
ストレスが原因となることもあります。
海水浴で特に気を付けたい蕁麻疹の原因
寒冷蕁麻疹
夏であっても、海水やプールの水温は体温より低いです。
冷たさが刺激となって蕁麻疹が出てきます。水に入ることをきっかけに蕁麻疹が出てくるのは寒冷蕁麻疹かもしれません。
温熱蕁麻疹
夏の暑さだけでも蕁麻疹の原因になりえます。
真夏の暑い日に何もしていないのに、蕁麻疹が出てくるのは温熱蕁麻疹かもしれません。
光線蕁麻疹
夏の日差しも蕁麻疹の原因になります。出かけた時に日焼けをして蕁麻疹が出てくるのは光線蕁麻疹かもしれません。
コリン性蕁麻疹
コリン性蕁麻疹は汗が原因と言われています。
運動や辛いものを食べたことによる体温上昇、または緊張して汗をかくと起こる可能性があります。痒みや痛みを感じる小さな赤い湿疹がでてくることがあります。
クラゲなどに刺されることで起こる蕁麻疹
夏の海には多くの生物がいます。何かに刺されたことがきっかけで蕁麻疹になることもあるので気を付けましょう。
このように蕁麻疹が起こる原因は多種多様です。
人によって起こる原因も違うため、いつ、どこで蕁麻疹が出てくるか把握しておくことが対策に繋がります。
海水浴での蕁麻疹の予防と治療法
蕁麻疹の予防法
上で述べたように蕁麻疹の原因は多様にあり、症状の出方も人それぞれ違います。
そのため、蕁麻疹の予防のためにも「自分がどのような刺激に対して蕁麻疹を起こすのか」という点をしっかりと知っておく必要があります。
不幸にも、蕁麻疹になってしまった時は、その前後に自分がどういう行動をしていたのかよく整理してみましょう。
原因となる要素が多いため、特定が難しい場合もありますが、蕁麻疹の一番の予防は原因に近づかないことです。普段と違うことが無かったかよく思い出してみましょう。
蕁麻疹の治療法
突発的に蕁麻疹になってしまった場合は医療機関に相談しましょう。
ただ、海水浴ではすぐに病院に連れていけないこともあります。
そんな時にできる一時的な対処法に以下の例があります。
- 1:患部が熱を持っている場合は冷やします。ただし、先に挙げたような寒冷蕁麻疹の場合は冷やさないでください。
- 2:摩擦が起きないようにタオルや洋服に注意します。肌への刺激が良くないので、出来るだけ患部が擦れないように気を付けましょう。
このような方法がありますが、できるだけ早く医師の診断を受けて、適切な薬などを処方するようにしてください。
海水浴での蕁麻疹対策!終わりに
以上、海水浴で気を付けたい蕁麻疹についてまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか。
アレルギー物質から、温度や日焼けといったものまでが原因となる蕁麻疹は本当に厄介ですね。ただし、自分の体質を知り、体に合わない食べ物や出かけるときの服装に注意すれば予防することはできます!
楽しい思い出作りのためにもしっかりと対策して、夏を楽しみたいですね!